ラッカセイの収穫と山羊とおじいさんの話

ラッカセイの収穫、失敗に終わる

はてさて、前回の報告から、4か月もの月日が経ってしまいました。
実は、ラッカセイの収穫はすでに9月の前半に終わっていたのですが、
おの収穫高が、予想されていたものの半分以下だったことで、
ショックに打ちひしがれ、その現実を受け入れることができず、ここまで長い間報告できずにいました。
ちなみに、すべての資金は私個人が支出したものであり、みなさまからの寄付を無駄にしたというわけではありませんのであしからず。
というか、NGOあいにはどうやら寄付は全く届かないそうなので。笑
こんな風に失敗ばっかりして結果が残せていないからでしょうか?でもこれからですから!
おっと、それはそれ。はい、とりあえず寄付の話は横に置いておきましょう。
とにかく、そろそろここで報告しておかないと、今後、前に進むことができませんので、すべてを書き記していきたいと思います。

ラッカセイですが、前回もお伝えした通り、途中まではとても順調に育っていました。
というか、ほぼ全てのラッカセイは、収穫に至るまで、しっかりと成長していたのです。
ところが、収穫後の処置に問題があり、半分以上のラッカセイが腐ってしまったのです。
日本でもそうですが、ラッカセイを収穫した後の基本的なプロセスの第一段階として、
ラッカセイを乾燥させなければなりません。
シエラレオネでは、乾燥させるために、地面からラッカセイを引き抜いた後、
そのまま、ぽーんと地面の上に置いて、何日もかけて、天日干しをします。
ところが、収穫の時期は、雨季真っ只中。
ラッカセイは乾くことなく、そのまま腐っていってしまったのです。
・・・よりにもよって腐らせるなんて。
もしも村人たちが勝手に売りさばいていたとしたのなら(それはそれで許せなかったでしょうけれど)、
子供たちはそのおかげでしっかりとご飯を食べることができたのかもしれない、となんとか前向きに
とらえることもできたかもしれませんが・・・。
腐ってしまったら、誰の得にもならない!!無駄の極み!
写真をお見せしたいのですが、今回、私は事情があって村には行けなくて、
別の人にカメラを渡して写真を撮ってきてとお願いしたところ、
帰ってきたとき、写真は一枚もなく全部動画・・・。
シエラレオネの劣悪なインターネット環境で動画なんかアップロードできるか!!
「ほんまに使われへんな!この動画も!お前も!」と言ってやりたい気分でしたが、だったら自分で行けって話ですからね。
言いません。私も使える人間ではないですしね。

さて、過ぎたことをああだこうだ言っても仕方ありません。この経験を活かして、次につなげないと・・・!!
私も懲りない人間ですから。
ここでふと思いましたが、私は農業に関しては全くの素人ですけれども、任せていた村の人たちは農業で生計を立てている人たちです。
雨季にしか栽培しないのだから、今までの経験で、そんな事態もありえるとか、考えられなかったのだろうかとか、
疑問に思えてきます。
彼らは基本的に神様任せの考え方なので、今までもきっと、そんなことが起きても、特に対策を練らずに、
「来年はもっと収穫が増えるように神様に祈ろう」とかなんとか言っていたに違いありません。
技術や資金どうこう以前の問題で、この国には、ちょっとした、本当にちょっとした工夫を教えてくれる専門家が必要なのかも、と思いました。
ラッカセイについて詳しい方、どうぞご連絡くださいね!


山羊とおじいさん

2012年にこちらに住み始めた初期のころ、山羊を一頭、村で飼いました。
とりあえず、メスを一頭だけ飼っておけば、オスは飼わなくても、そこらじゅうにいるので、
問題なく子供を産み増やしていってくれるだろうという考えだったのですが・・・。
当初は、順調に、半年に一度のペースで子供を産んでおり、
私が知る限り少なくとも4頭が生まれており、その全てがメスでした。
順調に行っていれば、3年が過ぎた今、10頭くらいに増えていてもよかったのですが
村に行くたびに、どんどん数が減っていて、現在はとうとう2頭になってしまいました。
なぜ・・・。
私は、山羊を管理しているおじいさんをビンビンに疑っております。
常に、村に電話するたびに、「山羊の様子はどう?」と聞いていたのですが、
おじいさんも、ちょっと年齢の高い子供たちさえも、山羊に子供が生まれたことを、私たちに隠そうとしていました。
たまたま、電話した直後に村に訪れたとき、無邪気な子供が、
大人たちが隠していることを知らずに、「先週山羊に子供が生まれたよー!」と
嬉しそうに報告してきてくれなければ、私たちは山羊に子供が生まれたことを知らずにいたことでしょう。
よきスパイ活動をしてくれたその子には、おこずかいとちょっとだけ高いサンダルを贈呈することに決定。
結構前にも、そのおじいさんに、手に入れてほしいものがあったのでお金を渡しておいたのですが、
それを全部使ってしまって、またお金を出さなければいけないことがありました。
そのことをおじいさんに責めると、「だってお金がほしかったんだよぉぉ!飯が食いたいんだよぉぉ!」と
開き直られてしまい、どうすることもできませんでした。
じじい・・・。

しかし、神様はちゃんと見てますよ。
そのおじいさんは、足を悪くしていて、毎晩薬草を入れたお湯に足をつけることが日課になっているのですが、
つい先日、地元のドクターを名乗る老人が現れ、おじいさんの足を治せると豪語したので、
藁にもすがる思いで、おじいさんはその老人に治療をお願いしました。
老人は、おじいさんの妻に、まずおじいさんの頭をしっかりと押さえるようにいいました。
そして、周りの大人たちにはおじいさんの両腕をしっかりと押さえるように言いました。
その後、老人は、おじいさんの足をつかみ、「ふむ・・・」とかなんとか言いながら、
ゆっくりと足を上から下まで舐めまわすように観察し、ぶつぶつとお祈りのようなことをはじめました。
そして、老人は、突然、おじいさんのくるぶしをおもいっきり、噛んだのです。
「ぎゃーーーーーーーーーー!!」
おじいさんはあまりの痛さに涙を流して叫び、逃げようとしましたが、逃げられません。
妻がしっかりと頭を押さえているからです。ジタバタしたところでいっこうに体は動かず、しばらく、噛まれ続けたままでした。
「治療は終了した」と老人は言ってゆっくりと去っていきました。
おじいさんの足の痛みは治るどころか、より痛くなってしまったそうです。
それを聞いた私はもう爆笑。
さっそく、お見舞いを装って足を見せてもらいにいくと、2週間もたっているというのにくっきりと噛まれた歯形が刻まれていて、
もう笑いが止まりませんでした。
「これだけ笑かしてもらったんやから、山羊の10頭や20頭あげとこか。」と、
なんとか山羊の話は私の中で決着がつきました。
(ついちゃいけないんですけど。)

なかなかね、うまくいかないですよね。
どこかの段階で、誰かがぐっと踏ん張って頑張らなきゃ、ずっと今のままなのに。
抜け出したい、生活が苦しいって言ってるくせに。
まぁ、あの人たちが今のままの生活でいいのなら、それでもいいんですけれど、子供にしわ寄せがくるのが
かわいそうだなって思うから、ついつい私も失敗しては対策を練って、また失敗して、を繰り返しております。
一枚のビスケットを大勢の子供が争って食べてる姿とか、
大人たちが散々食べて少し残したご飯を子供たちが食べて、お皿がピカピカになるまで舐めている姿とか見ると、
なんか、やっぱり切なくなっちゃって、この子たちが毎日ご飯を食べることができるくらいにはなにかしてあげたいと
ついつい思っちゃうんですよね。
そんなことをここの大人に言うと、「ここは日本じゃなくてシエラレオネだからしょうがないよ」とか言うんですけど、
いや、国のせいにするな!!働けバカ!!




   

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