シエラレオネ青年サッカー支援について

背景と目的

今日、アフリカでのサッカー人気はきわめて高く、西アフリカのみをとってみても、FIFAランキングにおいて日本よりも上位につけている国が多く存在しています。 その一方で、同じ西アフリカに位置するシエラレオネ共和国では、身体能力的には他のアフリカ諸国の選手と変わらないはずであるのに、 いまだFIFAランキング下位に位置している現状です。もちろん、サッカー人気は高く、子供たちはペコペコになったボールやペットボトルを ボールに見立てて蹴っては楽しみ、大人たちはお金を出し合ってサッカーチームを編成し、アマチュアリーグに参加することによって、本格的に選手として チャンスをつかもうとしている人も多々見られます。

シエラレオネでは、スポーツに関する援助がきわめて手薄です。ですが、もともと高い身体能力を持つ彼らへのスポーツへの援助は、 より早く効果を見せることが期待できるはずであり、スポーツを通した国の発展は、アフリカらしい発展の在り方であるように思えます。

すでに数人のシエラレオネの選手が、海外の有名クラブで活躍しており、彼らの多くは多額の資金をシエラレオネのために投資し、 シエラレオネの発展に大きく貢献しています。そのため、サッカー支援への可能性は過小評価されるべきではなく、 サッカーに集中できる環境に対する支援を望む若者も多くいます。

私たちがシエラレオネのサッカーの課題としてとらえているのは、シエラレオネ国内のプロのサッカークラブの人気回復です。 かつては、国内のサッカー人気も高かったそうですが、少しずつ低迷し、 いまや、海外のサッカークラブ人気に押され、多くのサッカーファンが、それぞれの海外のサポートクラブのグッズを購入しています。 その一方で、国内プロサッカークラブのグッズはほとんど見られず、特にサポートするクラブというのもなさそうです。 海外クラブのグッズではなく、国内クラブのグッズを買うようになれば、サッカーのみを職業として集中することも可能にできるでしょうし、 それによってシエラレオネのサッカーレベルの向上も目指すことができるはずです。

このプロジェクトは、シエラレオネへのサッカー支援を通して、より多く国際的に活躍できる有能な選手を生み出す環境を提供し、 さらに、国内クラブの人気復活を達成することによって国内の経済活動を活性化することを目的としています。

短期目標

U17のクラブ編成、登録をおこなう。(すでに存在するクラブでは、決定権、発言権をめぐる問題が生じる恐れがある。 本プロジェクトは、シエラレオネサッカーに適した新しいクラブのモデルを模索しながらの活動となるため、 すでに存在しているクラブへの支援は、新しいモデルの確立後となる。)選手の経済的負担を最小限に抑え、 トレーニングに参加しやすい体制を整える。できるだけ多くの大会に参加し、経験を積んでもらう。コーチのライセンス獲得支援も同時におこない、 選手に適切な指導を与えることを実現させる。人々に愛されるクラブを目指すため、広報をかねた地域へのボランティア活動をおこないながら、 クラブ名を広める。また、シエラレオネにおけるNGOあいのその他の活動(清掃プロジェクト、基礎学力向上プロジェクト)も、 サッカークラブの広報として利用し、相乗効果を生み出す。

中期目標

短期目標において知名度の獲得達成後、より能力の高い若い選手を発掘し、スカウトをする。 また、同時にU14のクラブを編成し、より早い段階で活躍できる選手を育てることができるようにする。 地域に密着したボランティア活動を広範囲に拡大させ、選手とそれぞれの地域の人々との交流を深めながら、ファンを獲得していく。 スポンサーを見つけ、プレミアリーグ入りに向けて準備をする。

後期目標

海外選手との交流を持ち、遠征試合などを通して、より国際的な知名度を高め、クラブの価値を高める。 他クラブのを巻き込みながら、それぞれの運営チームのさらなる能力向上をはかり、シエラレオネ国内クラブの人気を復活させる。 それにより、公式試合のチケット売り上げ高の増幅、ファンクラブの設立による収入の確保、グッズ販売にも力を入れることによって、 選手の生活を安定させるサイクルを作る。

活動風景

クラブ名はFCキングコング。ふざけた名前だと笑われますが、一度聴いたら確実に覚えてもらえます。
いろいろと、揉めることもありましたが、選手たちのリストができあがっており、顔と名前が一致し始めてきました。


週に5回のトレーニングに加え、リーグに参加しながら経験を積んでもらっています。
親善試合をすることによってよりたくさんのクラブと友好関係を作ってます。


サポータージャージもでき、売り上げを選手に還元する仕組みを作っている途中です。

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