もくじ

     1. はじめに~少年フットボール大会への想い~

        

     2. フットボール大会開催に向けての準備



 

フットボール大会開催に向けての準備

いざ、フットボール大会を開催したいと思い立ったところで、 一体なにをどのような手順で始めればいいのやら・・・。
私たちだけで考えるのみでは、早くも根本的なところからつまずいてしまうのがオチです。
そんなわけで、シエラレオネの人々の協力はもちろん欠かせません。
今回、協力を依頼したのは、フットボールが大好きで、
自身もローカルフットボールチームに所属しているというある男性です。
先日、練習中に骨折をしてしまったらしく、今はギプスをつけている彼の足が速く良くなることを願っています。
私が、少年フットボール大会を開催したいという話をすると、とても喜んでくれました。
シエラレオネの子供たちにはたくさんの才能があり、その才能を生かす機会を作るのは
とても大事なことだと言ってくれました。

彼と話し合い、以下のように、手順を踏んでいく予定になりました。

①ラジオを広報に利用し、各エリアごとに、チームを募集し、チームとメンバー登録をしに来てもらう。
その後、トーナメント表作成。
②チームの代表者・監督は何歳でもいいが、基本的には大人。
しかし、選手は15歳以下でなければならない。
チーム登録をする時に、必ず選手も連れてきてもらい、15歳以下であることを確認する。
(とはいえ、自分の年齢をよくわかっていない子供ももちろん、この国にはまだまだたくさんいますので、
基本的には、「見た目」で決めます。どこからどう見ても10代にさえ見えないという人は、
選手登録はできません。要は、「少年」のカテゴリーに入れてもおかしくない容姿であればいいのです。
だから、本当は20歳なんだけれど、若く見える子なんかが参加することもあるかもしれません。)
たとえ2歳の子でさえ、チームに入れたいというのなら、それもOK。
③登録するチームは登録料を支払う。一律5,000リオン(約1ドル)。
登録料のすべては、大会運営に利用される。
④大統領府近くの小学校にある運動場を競技場として使わせてもらう。
⑤優勝チームには、500,000リオン(約100ドル)の賞金あるいは同額相当の賞品が渡される。
ただし、これに関しては、監督や代表者にすべて奪われずに、
子どもたちにきちんと分配されるような規定を作る必要がある。


もちろん、少しずつ準備を進めるにあたって、予定や規定を調整していく必要があります。

さて、肝心の開催予定日ですが、残念ながら、未定です。
それは、去年から西アフリカを脅かしているエボラ熱感染症がまだ終息していないからです。
政府は、現在国内において、人が多く集まるようなイベントを一切禁じています。
感染者が一人でもそうしたところに現れれば、一気に感染が広がる可能性が高いからです。
そういうわけで、この、「シエラレオネ少年フットボール大会」開催に向けての道のりは、
まだ始まってもいないのです。
今の国の様子を見ていると、今年中には間違いなく開催できるだろうとは思うのですが。
少なくとも、雨季の終わりには実現するはずです。
幻の企画とならないためにも、頑張って話を進めていきたいと思います!



   

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